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Wibu-Systems新社屋のお披露目

ついにこの日がやってきました。2021年4月14日、WIBU-SYSTEMS AGは、Zimmerstrasse 5, 76137 Karlsruhe, Germanyへと場所を移しました。 新たな本社は、環境に配慮した材料で建設され、期待以上の環境フットプリントを備えており、8,000㎡以上の敷地面積で更なる革新と継続的な成長をもたらすでしょう。

特筆すべき数字

新しい建物は、500本以上の柱に支えられ、深さ40フィートに達します。各柱の直径は2フィートであり、4トンのコンクリートで満たされているため、万が一、ライン渓谷で地震が起こったとしても耐えることができます。 建物内部は遠隔暖房で暖かく保たれ、多くの場合、再生可能エネルギー源からの240kWの電力のみを使用し、最大420kWの水駆動冷却ユニットで冷却されます。65kWの電力摂取量は、新しい80kWpの太陽光発電システムによって供給されます。

音のしない静かな暖房/冷房ファンは、不快な風をだすことなく、優れた音響特性を備えた快適な空調を提供します。また、廃熱回収を備えた換気システムは、輸送スペース、会議室、ロビーおよび休憩室、会議施設、カフェテリア、および生産ユニットに「新鮮な空気」を送り込み、より集中できる空間を生み出します。

自社保有の変電所は、新たな本社を20 kVのリングネットワークに接続し、信頼性の高いグリーン電力を実現します。地下および公共の駐車スペースには、緻密なロード管理を備えた規格準拠のEV充電器20台と、電動自転車用の追加の充電器が設置されています。また、停電に備え、システム全体をカバーできる、UPSバッテリー(400V、40kW)と65kWのディーゼル非常用発電機が用意されています。

メカニカルキーのない最新のアクセス制御、そしてハードウェア、組み込み、およびCodeMeter Protection Suite開発チーム用の入場ゲートを備えた特別なセキュリティゾーン、および外部CCTV監視を備えた盗難警報器により、施設を物理的な脅威から保護します。サーバーと電源室には、個別の冗長AC設備とASD早期警告煙探知器が備わっており、緊急時の対応と信頼性に優れています。火災警報器は、カールスルーエ市消防署へのダイレクト回線にも接続されています。

ビル施設は、WAGO製のエネルギー管理、PLC、およびフレックスルームコントローラーを備え、緻密な設計が施された、一貫性のあるビルディングコントロールシステムを使用しています。このシステムには、気象モニター、DALIモーションおよび定光検出器、CO₂モニター、SMIバスを介してブラインドを操作するEnOceanパネルおよびスイッチ、DALI制御のライトとランプ、冷暖房用の6方向切替バルブ、そして上質な空気を保つ風量制御バルブからのデータが供給されます。

衛生設備は、換気システムを使用し、タッチレスタップ、石鹸ディスペンサー、HEPAフィルター付きハンドドライヤーなどがあります。これらは、現在のコロナ禍でも推奨されている衛生上の予防措置です。

社内のネットワークインフラは、Rhode&Schwarzの子会社であるLancomにより、「ドイツ製のセキュリティ」を意識的に選択しました。冗長な1GBit/s光ファイバー接続と、銅線および光ファイバーケーブルを備えた内部ITインフラ、最大40GBit/sのスイッチ、および建物全体に分散された約50のWifi 6 WPA3アクセスポイントにより、優れたアクセスが保証されています。

建物の大きく開かれた窓は、インテリジェントなブラインドで調整され、自然光を多く取り入れることができます。 1階と最上階のファサード自体のポスト&ビーム構造により、断熱と防音が実現されています。 上層階の手の込んだVMZincの被覆材に映し出された、そのプレミアムな断熱材と上品かつ耐久性のあるAlucobondシェルは、Wibu-Systemsの理念と行動指針にふさわしい品質であり、耐久性があり環境に配慮しています。

テスト、生産、および倉庫施設

雑然とした生産現場では、プロセスを清潔で整理された状態に保つことが難しく、効率と品質の向上が妨げられ、何が起こっているのかを確実に追跡することが事実上不可能となります。この新たな建物によって、Wibu-Systemsは、まったく新しい生産ユニットをゼロから作り上げることができました。新しい施設は生産能力を高めるだけでなく、夜間でも完全に自動化された製造のビジョンを可能にします。

プロセスを有意義にシミュレーションする機能がなかったため、施設を計画するための従来のアプローチが、どれほどエラーを起こしやすいかがすぐに明らかとなりました。ドイツ連邦経済技術省(BMWi)と連邦議会の支援を受けたDigiFab4KMUプロジェクトにより、建設が開始されるかなり前から、Karlsruhe Institute of Technologyの「Cave」で空間全体を仮想化させることができました。このプロジェクトには、Wibu-Systemsと、カールスルーエのarchis、スペシャリストアーキテクトおよびエンジニア、KITのエンジニアリング情報管理研究所、およびシステムベンダーのArnold ITが参加しました。このCaveで行われたシミュレーションにおいて、体系的なバリューフロー分析が、自律的な内部ロジスティクスシステムで生産性と効率性を高めるための鍵を握ることが明らかとなりました。そのシミュレーションでは、実際に作業を行うことなく、製造システムの最適なフローの実現を目指して、製造現場のレイアウトを試行錯誤していくことができました。また、デジタル3Dレーザースキャンは、物理的な建物を元の計画に合わせて維持しつつ、デジタルツインを作成するため、建設プロセス全体で使用されました。

テスト施設内のEPAエリアには、現在および将来のテストユニットと、巨大な保管スペース用のリフト付きの棚(高さ7m)が含まれています。慎重な検品後に新しい部品が到着する仕掛品およびコンポーネントの保管エリアから、発注を待つ完成品が保管されているポストプロダクションストアに至るまで、すべての材料の効率的な流れが、当社の入念な計画プロセスにより保証されています。

オフィススペース

私たちは、Wibu-Systemsに所属するクリエイティブな社員たちに、社員専用のレストラン、屋上カフェテリア、そしてオープンプランと個別のオフィスというハイブリッドな景観を備えた、快適で健康的な職場を提供したいと考えています。調節可能なテーブル、人間工学に基づいた椅子、そして自発的で創造的な集まりを促す数多くのミーティングゾーンは、多様で楽しい仕事環境を作り上げることでしょう。そして、Interfaceによって作られた、高品質かつ持続可能なカーペットは、すべてのオフィスフロアに敷かれ、放射熱を最小限に抑え、細かいほこりをキャッチすることができます。また、100%カーボンニュートラルでリサイクル可能なカーペット、音響天井パネルやその他の精密音響設計機能によって、創造的でモジュール型、かつ静かなオフィス体験を生み出します。

     

我々の投資、そしてあなたへの約束

私たちは、この新たな場に情熱を注いでおり、この情熱を前進させて、すべてのユニットで成長するための新しい機会を築いています。私たちは、お客様のビジネスが前進するために必要なソリューションを提供するよう努め、プロセス、サービス、および製品の品質の改善を続けています。また、お客様自身、お客様のビジネス、そして社会全体のため、革新的なソリューションで付加価値を創造します。そして、これらを可能にしてくれた、お客様のサポートと忠誠心に感謝しています。

Wibu-Systemsのキャンパスにある、新しい本社の姉妹施設であるHouse of IT Securityには、すでにすべての固定リースユニットのテナントが入っています。 スペースは、ITセキュリティクラブ内、そして研究者、スタートアップ企業、および包括的なサービスと特別なプライベートエリアを備えたチームおよびプロジェクトスペースに関心のある産業企業のための専用のコワーキングエリアで引き続き利用可能です。 お問い合わせは、専用サイト、またはメールで受け付けています。

 

KEYnote 41 – Edition Spring 2021

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