SmartBindテクノロジーで信頼性の高いライセンシングを可能に

Wibu-Systemsの特許取得技術であるSmartBindにより、CodeMeterは自動的にライセンスを認識し、そのライセンスをターゲットシステムにバインドすることが可能になります。この技術では、システム環境を読み取り、様々な特性やプロパティ(例:CPUやマザーボードのID、メモリチップのシリアル番号、ネットワークアダプターのMACアドレス)に異なる重み付けをしたデジタルフィンガープリントを作成します。また、このフィンガープリントでは、個々のコンポーネントの交換や修理頻度に合わせ、許容レベルを設定することができます。「Tight(厳しい)」「Medium(標準)」「Loose(ゆるい)」の3レベルから選択可能で、ターゲットデバイス上で予想されるハードウェア変更の回数に応じてバインディングの強さを決めることが可能です。

対象範囲の改善

Wibu-Systemsは常に、システム環境のサポート対象範囲の改善に努めています。現在では、Windows、macOS、Linuxのような一般的なオペレーティングシステム(OS)に加えて、Azure、AWS、Google Cloudのような仮想環境でもCmActLicenseが使用できるようになりました。また、高度なソフトウェアの保護とライセンシングが求められるIoTデバイスでも使用できるよう、改善を進めています。

メカニズムの改善 - 例:i.MXプロセッサー

Wibu-Systemsでは、前述の環境改善に加えて、クラウドサービスからPCまたはIoTデバイスに至るまであらゆるユースケースをカバーできるよう、SmartBindのメカニズム改善も常に行っています。最近では、i.MXプロセッサー向けの調整機能が加わりました。実際に、様々なユースケースのもとi.MXを使用している顧客から意見を聞いた上で、テスト環境でシステムを統合し、バインディングスキームに必要な変更を加えた末、わずか数日でこの新機能の導入に至りました。

CodeMeter 7.60cでは、コンポーネントのプロセッサーIDを識別プロパティの1つとして使用する、i.MXプロセッサー搭載ボード向けの自動拡張バインディングが追加されています。

これだけではありません。新バージョンのCodeMeter 8.00には、i.MXプロセッサーまたは関連モデルを搭載したボードの一意のIDが含まれています。

さらに、デジタルライセンスに対する強力なバインディング手段になることを信じ、i.MXプロセッサー搭載ボードで使用されているセキュアエレメントの評価にも取り組んでいます。

サマリー

CmActLicenseとSmartBindの組み合わせは、様々な環境にとって堅牢な手段になり得ます。Wibu-Systemsは、常に今日のニーズに合わせたライセンシング機能を提供できるよう、テクノロジーの改善と発展に努めることをお約束します。前述したi.MXプロセッサー向けの変更をはじめとし、今後もユニークなメーカーとの統合に向けた開発を進め、セキュアかつ柔軟性に富んだソフトウェアライセンシングとして相応しいCodeMeterを作り続けます。

 

KEYnote 46 – Edition Fall/Winter 2023

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