リセラーの統合:1つのゴールに向けた2つの道筋

CodeMeter License Portalは、スマートな階層構造から成る、個人またはグループユーザーを管理するための強力なツールであり、個々のニーズに合わせたワークフローや手順のカスタマイズが可能です。これにより、大規模な企業クライアントのライセンス管理が、キャンパス内で教育用ライセンスを共有する場合と同じくらい簡単になります。代表的なユースケースとして、リセラーやディストリビューターの販売プロセスへの統合が挙げられます。この統合が簡単になることで、パートナーは満足し、製品の販売意欲が高まることでしょう。そこで、本記事では、この実現に向けた2つの基本的な方法(ERPシステム主体・CodeMeter License Portal主体)について詳しく説明します。

ERPシステム主体

ライセンスとそれらに付随するチケットは、ERPシステムを通じて作成されます。直販の場合も、同じワークフローに従います。同時に、各パートナーはCodeMeter License Portalにリセラーとして登録され、各リセラーに対して管理者権限を持つユーザーが作成されます。このユーザーは、自分のグループ内にユーザーを追加したり、または階層に応じてサブグループを作成することができます。リセラーの管理下のもと、ユーザーは下の階層にあるすべてのデータと情報にアクセスできますが、他のリセラーや上の階層、つまり最上位のソフトウェアベンダーにアクセスすることはできません。

さて、新規作成されたライセンスはリセラーのプールに割り当てられますが、これはERPシステムの自動メカニズムで行われるのが理想です。ライセンス作成と同様に、CodeMeter License Portalには、チケット作成後すぐにこの処理を行うことができるAPI機能があります。また、従来型の手段(電子メール、納品書、ライセンスメールなど)も利用可能です。但し、この従来型を使用する場合、リセラーは自分のプールにチケットを手動で追加しなければなりません。どのような手段であっても、各ライセンスに個別のチケットを発行するというベストプラクティスを推奨することに変わりはありません。

以上これらすべてを、ソフトウェアベンダーは行う必要があります。リセラーは、ソフトウェアベンダーから購入したライセンスをLicense Portal内に確保して、販売活動を行うことができます。ここでも、ポータルサイトはリセラーに柔軟性を与えてくれます。リセラーは、新規顧客を獲得すると、顧客ごとに個人またはグループユーザーを作成し、彼らにプールからチケットを割り当てることができます。また、チケットもリセラーの希望に沿ったもの(例:印刷、郵送、ユーザーへの割り当て)を選ぶことができます。

CodeMeter License Portal主体

ERPシステムを使用していない場合、または、よりシンプルなロジスティクスを希望する場合は、CodeMeter License Portalを通じてチケットとライセンスを直接作成することが可能です。当社のプロフェッショナルサービスチームでは、ニーズに合わせた、本オプションのカスタマイズをしています。例えば、製品グループを定義し、CodeMeter License Centralから各グループにアイテムを割り当て、さらには、特定のプロパティ(例:トライアルライセンスの最大使用期間)の定義も可能です。

次に、ERPシステム同様、パートナーをリセラーとして配置する必要があります。各リセラーの管理者アカウントに、特定の製品グループや設定を使用する権限を与えることで、リセラーによるライセンス作成が可能になります。また、リセラーの管理者ユーザーは、リセラーが持つ権限に制限された新規ユーザーを作成することができます。

さらにリセラーは、顧客と必要な数のライセンスを作成することができます。ERPシステムとの大きな違いとして、リセラーにチケットのプールが与えられない点が挙げられます。その代わりとして、各ライセンスはジャストインタイム方式で作成されます。ソフトウェアベンダーは、作成できるライセンスとライセンスオプションを設定するだけです。

ライセンスレポート

特に、基幹のERPシステムがない場合、リセラーが作成したライセンスのレポート作成は非常に重要な作業となります。この場合も、当社のプロフェッショナルサービスチームが、ユーザーのインターフェイスやニーズに合わせたレポート作成をお手伝いします。

最もシンプルなレポートシステムでは、フルライセンス、トライアルライセンス、サブスクリプションライセンスを含むライセンスリストを作成します。このリストを定期的に(例:月一回)エクスポートすることで、バックオフィスシステムでのデータ処理が可能になります。また、SOAP、REST、または電子メールを介して、指定した宛先にデータを自動送信し、自動支払いサービスなどに活用することもできます。

サブスクリプションのためのベストプラクティス

人気の高いサブスクリプションライセンスは、一般的なERPシステムの導入が難しい場合もあるため、CodeMeter License Portalはその代替手段として活用されます。サブスクリプションは、CodeMeter License Portalを通じて作成され、「キャンセル」または「解約」手続きがされない限り継続するよう設定されます。キャンセルすると、自動更新は中止されますが、ユーザーは、支払い済みのサブスクリプション期間が終了するまでソフトウェアを使用することが可能です。一方、解約した場合、各会社の解約可能時期に即して削除されます。これは、ユーザーが購入したライセンスを取り消す場合や、別のタイプのライセンスに変更する場合などが考えられます。

リセラーを通してサブスクリプションを販売する場合、毎月のグループ請求が有効です。CodeMeter License Portalは、設定された締め日、または、新規ライセンスや最近キャンセルされたライセンスをもとに、有効な(キャンセルや解約がされていない)サブスクリプションライセンスのリストを、正確な日々の情報とともに作成することができます。また、ERPシステムを通じてこれらのライセンスを個別に請求し、有効なライセンスリストをリセラーへの「明細請求書」とすることが可能です。

ダイレクト販売の場合、サブスクリプションは年単位で請求することができます。自動更新は、その月に作成されたレポートに含まれるため、ERPシステムを通じて別途請求書を発行することが可能です。さらに、自動インポート機能を追加することで、大きな安心感を得ることができます。社内のセールス部門をCodeMeter License Portal上でリセラーとして扱うことで、通常のリセラー向け請求書の代わりに、エンドユーザー用の請求書を作成することが可能になります。

ユーザー向けプロセス

エンドユーザー側は、CodeMeter License Portalでおなじみのすべての機能を自由に使うことができます。エンドユーザー側の管理者は、ユーザーの追加、ライセンスプールの管理、各ユーザーへのチケット/ライセンス割り当てが可能です。さらに、CodeMeter License Portalを通じて、ユーザは、ライセンスのアクティベート・移動、または紛失したライセンスの回復を行うことができます。

データの保管場所

ソフトウェアベンダーは、エンドユーザーから収集するデータをパートナーと共に定義する必要があります。EU一般データ保護規則(GDPR)を考慮しても、仮名化されたIDから詳細な住所データベースに至るまで、幅広い選択肢があります。ユーザーには、収集されるデータ、収集の目的について知らせる必要があります。ライセンスが紛失または故障した際に、ライセンスを復元するために使用するなど、データを収集すべき正当な理由はあるはずです。

CodeMeter License Portalでは、GDPRの要件に準拠し、データベースからデータを削除できる機能が備わっています。オプションとして、CodeMeter License Portalは、リセラーまたは企業クライアントのローカルネットワークまたはプライベートクラウドに配置することもできます。この場合、ソフトウェアベンダーは、CodeMeter License Centralに供給される情報のみにアクセス可能です。

内部ライセンス(NFR)

社内でデモンストレーションライセンス(NFR - Nor For Resale)が必要となる場合はよくあります。CodeMeter License Portalには、そのような場合に最適なソリューションも用意されています。専用のNFRライセンスの作成が可能であり、通常は期限付きですが、サブスクリプションライセンスと同様に自動更新を設定することもできます。更新期間は、サブスクリプションと異なる期間で設定できます。また、全機能をアクティベートできるようにすることで、すべてのソフトウェア機能を一度にアクティベートできるプロダクトコードを作成することが可能です。

関連製品/ページ

貴社の課題をCodeMeterで解決しませんか?
お気軽にお問合せください。製品説明および最適な使い方をご提案します。

お問合せ

KEYnote 45 – Edition Spring/Summer 2023

To top