FLECS – ドイツ - オートメーション

デジタルセキュリティの変革: 産業用アプリケーションの保護とライセンシングの未来

「自社開発か、購入か」ー これは、あらゆる産業界に属する意思決定者が日々直面する問題です。これは、アプリストアやマーケットプレイスの導入に限らず、ソフトウェアのライセンシングや保護にも当てはまります。この度、Flecs Technologiesのアプリストアと、Wibu-SystemsのCodeMeter(ソフトウェアのライセンシングと保護)が組み合わさったことで、「購入」へのハードルがさらに下がりました。

課題

CodeMeterテクノロジーのような、ソフトウェア保護とライセンシングのアプリケーションへの統合は、APIやツールを使うことで、簡単かつ効率的に行うことができます。従って、ソフトウェア開発者は、ルーチンとして日々の業務に組み込むことが可能です。また、Flecs Technologiesが提供するアプリストアのような、確立したソリューションがあれば、自社やサードパーティー向けに、独自のアプリストアやマーケットプレイスを立ち上げることも、迅速かつ容易に行うことができます。

では、この両者のソリューションを組み合わせて利用することを考えた場合、どうでしょうか。複数のユーザーグループに対するワークフロー、セキュリティ要件、ライセンスモデル、統合インターフェイスなど、さまざまな疑問が浮かんできます。自社のアプリケーションの保護はどのように保証されるのか?、サードパーティーがライセンシングを容易に統合できるようにするにはどうしたらよいか?、ソフトウェアはどのようにユーザに配布されるのか?、ターゲットデバイスのライセンスはどのようにアクティベートされるのか?、デバイスへのセキュアなバインディングはどのように確保されるのか?など、複数の課題が考えられます。

解決

Wibu-SystemsのCodeMeterと、Flecs Technologiesのアプリストアを組み合わせることで、簡単に解決することができます。Wibu-Systemsが提供する、特許取得済みのCodeMeter SmartBindテクノロジーにより、ライセンスは、ターゲットデバイスへセキュアにバインドされます。必要なバックグラウンドサービスであるCodeMeterは、Flecs Technologiesのストアにて、無料のアプリケーションとして入手可能です。

CodeMeter Protection Suiteは、自社とサードパーティー、それぞれが提供するアプリケーションの両方を暗号化できるシンプルなツールであり、CodeMeterの統合に役立ちます。ストアを通じて、ユーザーが購入したソフトウェアのライセンスが、CodeMeter License Central内で自動生成されます。また、アプリストアから無料で入手できるソフトウェア・アクティベーション・ウィザードを介し、ユーザーは、ライセンスをターゲットデバイスへ簡単に転送することができます。

結果

Open Industry 4.0 Allianceプロジェクトの一環として、Wibu-SystemsのCodeMeterとFlecs Technologiesのアプリストアの統合が実現しました。これにより、アプリストアの標準として、保護とライセンシングのソリューションが位置づけられることとなりました。ソフトウェアメーカーおよび開発者は、ソフトウェア保護、ライセンシング、その他の関連プロセスに悩む必要なく、ストアにて、簡単にアプリケーションを販売することができます。ユーザもまた、同じ標準アプリケーションを介して、使い慣れたプロセスを使用し、異なるメーカーのライセンスを展開・管理することが可能です。

Samuel Greising, Managing Director & COO, FLECS Technologies「今日、多くの産業メーカーが、CodeMeterを採用していることからも分かるように、Flecs Technologiesにとって、Wibu-Systemsは、ソフトウェアのライセンシングと保護に欠かせない、まさに理想のパートナーです。このコラボレーションは、アプリケーション開発者だけでなく、ユーザーにとっても、非常に意義のあるものとなっています。」

Flecs Technologiesについて

Flecs Technologiesは、ソフトウェアおよびハードウェアベンダー向けに、eコマースシステムを提供し、産業オートメーションに革命を起こしています。Flecs Technologiesのアプリストアは、産業用コントローラーへのアプリケーション導入をワンクリックで可能にし、サプライヤーとユーザーを繋ぐ橋渡しとなります。

プロセスの標準化により、統合を容易に実現し、アプリストア立ち上げまでのハードルを軽減

保護およびライセンシングの実装

アプリ開発者に向け、Wibu-Systemsでは、CodeMeter Protection Suiteを提供しています。幅広いツールが詰まっているとともに、アプリケーションのライセンシングと、改ざんや違法コピーからの保護を可能にします。このソリューションの基盤となっているのは、アプリケーションのモジュール化です。暗号化技術によって、それぞれが、有効なライセンスと紐づく仕組みになっています。この技術は、.NET、nodeJS、Python、C、C++、Goなど、さまざまなプログラミング言語やフレームワークで開発されたアプリケーションに対応しています。

すでに、CodeMeterベースのインフラを利用している場合、保護マニフェストから直接、設定することができます。一方、CodeMeterベースのインフラを利用していない、もしくは、アプリストアからリソースを分離させたい場合には、Flecs Technologiesのアプリストア向けにWibu-Systemsが提供しているインフラの利用がおすすめです。

アプリケーションの出品

保護されたアプリケーションとその保護マニフェストは、価格、詳細な説明、画像、およびスクリーンショットとともに、公開されます。

さらに、アプリストアに統合されたCodeMeterを使用することで、接続されたCodeMeter License Centralでのリストの自動作成が可能となります。

アプリケーションの購入

ユーザーは、ストアを介してアプリケーションを購入します。ユーザーへのオーダー確認や詳細な請求書の発行など、購入プロセスは自動化されています。決済プラットフォームによっては、支払いも自動で行われます。

保護マニフェストの設定に基づき、統合したCodeMeter License Central、またはアプリケーション開発者側にあるCodeMeter License Centralとの連携が可能です。その場合、ライセンスを生成し、アクティベーションコードをアプリケーションと共にアプリストア内で配布することができます。

ライセンスのアクティベーション

ユーザーは、デバイス上にアプリケーションをインストールします。保護されたアプリケーションに加え、CodeMeterやソフトウェア・アクティベーション・ウィザードのアプリケーションもインストールします。

ソフトウェア・アクティベーション・ウィザードは、アクティベーションコードを使用した、デバイスへのライセンス転送を可能にします。ライセンス設定により、ライセンスを別のデバイスに転送したり、紛失時には、新たなデバイス用のライセンスをアクティベートさせた後、古いデバイスをブラックリストに登録したりすることもできます。ソフトウェア・アクティベーション・ウィザードは、ライセンスのアクティベーションやサブスクリプション期間の延長を、透過的かつ自動化された方法で実現させます。

CodeMeterアプリケーションは、デバイス上でのライセンスのセキュアな保管、デバイスへのライセンスの紐づけを可能にします。これは、デバイスの複製による、ライセンスの悪用防止に役立ちます。

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