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はじめてのライセンスモデル:サブスクだけじゃないソフトウェアビジネス

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ソフトウェア開発会社は定期的な収益を確保でき、ユーザーは手頃な価格で利用できる『サブスクリプション』モデルは、ライセンスモデルの中で最近特に人気があります。しかし、全てのソフトウェアにサブスクリプションモデルだけが最適でしょうか?

このセミナーでは、ソフトウェアライセンスの基本である『不正利用の防止』や、『利用状況の把握』、『収益の確保』という基本を再確認しながら、様々なライセンスモデルを事例を交えて紹介します。

はじめてのライセンスモデル:サブスクだけじゃないソフトウェアビジネス
前回実施のウェビナーを観る 登 録

約40分の無料ウェビナーでは、以下のご紹介をします。

ソフトウェアビジネスとライセンス

VDMA(ドイツ機械工業連盟)が発表した2020年の調査によると、製品の盗作(Prodct Piracy)の損失額は、76億ユーロに及びます。
実際の被害例を紹介します。
東南アジアの縫製工場で、ドイツの縫製機械を100台購入しました。内訳は、最も安い機能セットの機械を99台とフル機能セットの機械が1台です。ある日、機械のメンテナンス担当が工場を訪問すると、そこには1台のフル機能セットから不正改造された99台の機械がありました。このような被害による損失は、適切な保護とライセンスによる制御で防ぐことができます。

様々なライセンスモデルと事例紹介

先程の例の場合は、機能セットごとにライセンスを分けて販売し、正しいライセンスでのみアクティベーションできるようにすることができます。これは、いわゆる『機能オンデマンド(フィーチャー・オンデマンド)』と呼ばれるライセンスモデルになります。
ソフトウェア会社や製造メーカーは、ソフトウェアアプリケーションの収益を上げるために、またエンドユーザーの利便性や利用目的に合うように、様々なライセンスモデルを設計して、ライセンスを作成しています。

ここでは、以下のライセンスモデルの作成事例を紹介します。

機能オンデマンド

例)『開発用アプリケーションAを、廉価版・標準版・高機能版として販売したい。』という要件がある場合、ライセンスは、廉価版・標準版・高機能版の3種類を作成します。その一方で、アプリケーション自体は、1種類を準備すればよく、ライセンスによって使える機能を分けることができます。このライセンスモデルの利点は、追加機能(アドオン製品)の販売が可能なので、収益の機会が増えます。また、エンドユーザーは、廉価版を購入した後にアプリケーションはそのままでアップグレード出来るので、初期投資を抑えてツール導入へのハードルが下がります。

サブスクリプション

例)『レンタル契約している工作機械の制御ソフトウェアの使用期間を、レンタル期間と合わせたい』という要件がある場合、ライセンスは有効期限を設定して作成します。契約が延長した場合は、ソフトウェアの有効期限を同じく延長することができます。このライセンスモデルの利点は、ハードウェアの契約期間とソフトウェアの有効期限の終了時期を同一にできることや、従来の売り切りの永久ライセンスに比べて安価で提供することで、初期導入費用を低くする提案が可能です。

保守(メンテナンス)契約

昔からある売り切りの永久ライセンスは、ソフトウェアアプリケーションがアップデートした時は、買い替えるしかありませんでした。このライセンスに保守期間を設定したライセンスを作成・付加することで、保守契約の加入者は契約期間中にアップデートされたソフトウェアを入手できます。このライセンスモデルの利点は、ソフトウェア会社や製造メーカーから見ると、継続的にソフトウェアアプリケーションを利用してもらい、保守契約という追加の収益を得ることができます。また、エンドユーザーから見ると、常に最新のソフトウェアアプリケーションを使用することができます。

ペイ・パー・ユース

ペイ・パー・ユースのライセンスモデルは、使った分だけ支払う、もしくは支払った分だけ使用許可を与えるといったことが可能です。使った分は、時間でも回数でも構いません。事前に設定した単位を組み込んだライセンスを作成します。このライセンスのメリットは、機能オンデマンドと同じく追加機能(アドオン製品)の販売が可能なので、収益の機会が増やせます。またハードウェア製品との組み合わせの場合は、初期投資やランニング費用を抑えることで、導入ハードルを下げることができます。

トライアルライセンス

例)『新規見込み客向けに、90日間有効な評価版を提供したい』という要件がある場合には、トライアルライセンスが役立ちます。このライセンスのメリットは、無償で一定期間ソフトウェアアプリケーションを利用可能なので、新規顧客の購入前のお試し版として有効です。また正規版を購入する場合は、正規版のライセンスを認証するだけです。新たにソフトウェアをインストールする必要が無いため、エンドユーザーにとっても簡単で便利です。

CodeMeterで何ができる?

CodeMeterは、ソフトウェアアプリケーションの暗号化だけでなく、ライセンスの作成・配布・管理・認証の機能を提供します。ライセンスの作成では、要件設定に用意された21項目(プロダクトアイテムオプション)を、自由に組み合わせてオリジナルのライセンスモデルを作成することができます。
例えば、『機能オンデマンド』では「フィーチャーマップ」、『サブスクリプション』は「有効期限」、『保守契約』は「メンテナンス期間」、『ペイ・パー・ユース』は、「ユニットカウンター」の項目を使用することで実現できます。
また、トライアルライセンスについては、1年間に無制限でライセンスを発行可能なオプション(別途費用)を用意しています。

ユーザー事例

  • 機能オンデマンド: Fritz Stephan社(ベンチレーター)
  • サブスクリプション: B&R社(産業オートメーション)
  • 保守契約: ArtiMinds社(ロボット用プログラミングツール)
  • ペイ・パー・ユース: Agfa Healthcare社(コンピュータX線装置)、Daimler Buses社(バス/トラックのスペアパーツ用3Dプリントファイル)
  • トライアルライセンス: リーダー電子株式会社(カメラの解像度測定用ソフトウェア)

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