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Exterro – アメリカ – デジタルフォレンジック

コンピューター、モバイル機器、企業ネットワークなどの犯罪捜査のためのデジタルフォレンジック領域でのIP保護

デジタルフォレンジック領域でのIP保護

課題

Exterro社は、殺人、IPの盗難、ランサムウェアの調査、誘拐、爆破など様々な犯罪を解決するビジネスにおいて、団体、警察、企業がコンピューター、モバイル機器、社内ネットワークからデータを収集/調査する際のセキュリティの必要性を認識しています。AccessData社(後にExterro社が買収)が開発した同社のForensic Tool Kit(Exterro FTK)ソフトウェアは、15年以上にわたりデジタルフォレンジックの標準として使用されてきました。AccessData社は、FTKに投下したIPの保護、FTKで収集したデータの保護、ソフトウェアを迅速に稼動させる手段の顧客へのセキュアかつ簡単な提供、これを可能にする機能を求めてきました。

解決

2008年、AccessData社は自社のIPを盗難から守り、拡張性のあるライセンスシステムを採用するため、Wibu-SystemsのCodeMeterによるソフトウェア保護、ライセンス、およびセキュリティテクノロジーを選択しました。同社は、初めに、FTKのソフトウェアライセンスを保護するため、CodeMeterのセキュアなハードウェア要素であるCmDongleを導入しました。数年後、ソフトウェアベースのアクティベーションを実現するCmActLicenseも、セキュアなライセンスオプションに追加しました。CodeMeter License Centralのインターネット版は、ライセンスエンタイトルメントを管理する販売管理システムにスムーズに統合されています。

結果

Legal GRC(法務のガバナンス(Governance)・リスク(Risk)・コンプライアンス(Compliance))ソフトウェアの主要なプロバイダーであるExterro 社は、Exterro FTKのソフトウェア保護とライセンシングに CodeMeterテクノロジーを継続して使用しています。同社は、自社のIPが盗難や違法使用から保護されているという安心感を得るとともに、拡大するグローバルな顧客のライセンシングに関するニーズに対応できる、汎用的なライセンスツールの利点を享受しています。CodeMeter License Centralにより、ライセンシングプロセス全体の効率的な作成、配布、および管理、バックオフィスへの汎用性の高い管理ツールの提供、そしてエンドユーザーへソフトウェアの簡単なアクセスと実行の提供が可能となります。

Exterro社について

Exterro社では、法務チームがLegal GRCの要件を積極的かつ柔軟に管理できるよう支援しています。同社のLegal GRCソフトウェアは、プライバシー、法務業務、デジタル調査、サイバーセキュリティ対応、コンプライアンス、情報ガバナンス、これらの複雑な相互関係を自動化する唯一の包括的なプラットフォームです。世界中の企業、法律事務所、政府機関、法執行機関における数千もの法務チームが、同社の統合Legal GRCプラットフォームに信頼を寄せ、リスクの管理、低コストでの成果実現を行っています。

Harsh Behl, Director of Product Management for the Digital Forensics Suite, Exterro Inc.

「すべての組織にとって、ビジネスの拡大とIP保護の両立は非常に重要です。そのためには、業界標準のソフトウェアライセンシングプラットフォームを取り入れることが不可欠であり、それがWibu-Systemsを選択した理由となっています。Wibu-Systemsは、ライセンシングの観点から私たちのソフトウェアを保護するだけでなく、ソフトウェアが悪意のある人たちの手に渡ることを防いでくれています。またCodeMeterのソリューションにより、当社のお客様は、簡単にソフトウェアを素早く起動することができます。」

デジタルフォレンジックソリューションのセキュリティとIP保護機能をCodeMeterで追加

Legal GRCソフトウェアの主要なプロバイダーであり、Association of Corporate Counsel(ACC)のEディスカバリー、データプライバシー、サイバーセキュリティコンプライアンスに関する独占アライアンスパートナーのExterro社は、2020年12月、AccessData社の買収を発表しました。この買収により、最高水準のデータ整合性を維持/確保しつつ、Legal GRCの義務を積極的かつ柔軟に管理できるよう、顧客を支援するというExterro社のビジョンが加わりました。それに伴いExterro社は、企業、政府機関、法執行機関、法律事務所、法務サービスプロバイダーに対し、Legal GRCとデジタル調査の双方のニーズを満たす、1つの統合プラットフォームという唯一のソリューションを提供します。

今日、多くの組織は、絶えず拡大する法的・規制上の義務や、自社データおよび他者のために保有するデータに関する、セキュリティリスクの増大に直面しています。多種多様なデバイスやシステムからのビッグデータ拡大に伴い、調査官が、迅速かつ効率的に関連証拠を発見し収集することは困難になっています。Exterro社のFTKフォレンジックソフトウェアは、1つのアプリケーションで迅速に証拠を探し出し、すべてのデジタルデバイスやシステムの保護・送信・保存、そしてフォレンジック収集と分析を行うため、調査の時間とリソースの削減が可能です。

ハードウェアとソフトウェアのライセンスコンテナにより、IPと証拠を保護

AccessData社は、FTKソフトウェアに投下したIPを保護するため、実績あるセキュリティテクノロジーを必要としていました。さらに、有罪判決に不可欠な証拠(例:児童ポルノ写真)を収集・生成するソフトウェアの犯罪者による改ざんを防止したいとも考えていました。

2008年同社は、Wibu-Systemsの実績あるCodeMeterのソフトウェア保護、ライセンシング、およびセキュリティに関するテクノロジーを統合しました。そして、当時としては最高レベルのセキュリティを備えたセキュアなハードウェアデバイスであるCmStickの導入を決めました。CmStickは、USBタイプのフォームファクターであり、CodeMeterによるデジタル著作権管理(DRM)システムの要となります。CmStickを含むCmDongleには、スマートカードチップが内蔵されており、暗号化キーとファームウェアのためのセキュアなストレージ領域を持つマイクロコントローラーが搭載されています。そのため、ソフトウェアライセンスは、このスマートカードチップのセキュアなメモリに格納しています。Wibu-Systemsは、このCmStickにAccessData社のコーポレートブランドを刻印し、FTKライセンスのセキュアな保管や、必要な時にコンピューターへ接続するだけでソフトウェアを実行できる魅力的かつ容易に識別できるデバイスを提供しました。

AccessData社はその後、Wibu-SystemsのCmActLicenseも導入し、エンドユーザーに新たなライセンスオプションを提供しました。CmActLicenseは、署名・暗号化されたライセンスファイルから構成され、エンドユーザーのコンピューターにバインドするタイプの保護およびライセンシングソリューションです。

Harsh Behl氏は次のように述べています。「データセンターに行き、ドングルを差し込む必要がなく、当社のソフトウェアを簡単に使用できることは、お客様にとって喜ばしいことです。クラウドや仮想環境への移行が進む中で、ソフトウェアベースのライセンス需要は高まることでしょう。しかし私たちは、ハードウェアとソフトウェアベース両方のライセンスコンテナをお客様に提供し続けています。」

CodeMeter License Centralによるライセンスの自動化

2017年AccessData社は、ライセンスの作成・配布・管理のプロセスを自動化する、データベース駆動型のライセンスおよびエンタイトルメント管理ソリューションであるWibu-SystemsのCodeMeter License Centralインターネット版を導入し、ライセンス管理プロセスを一新しました。これにより同社は、ライセンスの作成、ドングルベースのライセンスコンテナ(CmStick)またはソフトウェアベースのライセンスコンテナ(CmActLicense)のいずれかへのライセンス割り当てが可能になります。このプロセスは、同社の既存の販売ワークフローと統合され、顧客基盤の拡大に合わせて簡単に拡張することができます。

Exterro社は現在、CodeMeterのライセンスシステムをクラウドでホスティングする機能を検討中です。

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