ライセンスアクセス権限の拡張

ソフトウェアライセンスは価値ある資産であり、通常、アクセスできる人は限られます。購入者側は、誰が実際にライセンスを使用しているかを確認したいものです。例えば、3人でスタートしたベンチャー企業では問題にならないかもしれません。しかし、大企業や教育機関では、特定の部署やグループのユーザーのために購入したライセンスが、そのユーザーだけに使用される必要があります。CodeMeterでは、それを可能にするため、詳細に設定可能なルールセットを提供しています。

WebAdminインターフェイスの「設定>サーバー>ライセンスアクセス許可」メニューから、基本的なオプションを2つ選択することができます。基本モードでは、IPアドレスまたはホストに割り当てられた個別の名前で定義された特定のクライアントにアクセス権を与えることができます。一方、アドバンスモードでは、より詳細なオプションが用意されています。

ルール

ユーザーまたはユーザーグループを定義するために、4つの具体的なルールオプションがあります。

  • ホスト:IPアドレスまたはホストが識別可能な名前
  • サブネット:指定された接尾辞を持つネットワークの定義された部分(例:192.168.2.0/24)
  • ユーザー:クライアントから配布された、指定のユーザー名。アクティブディレクトリでは、ドメイン名が先行するネットワーク。(例:Company\test_user1)
  • グループ:アクティブディレクトリのグループ(例:Company\-test_group3)

アクティブディレクトリグループオプションを使用することで、アクティブディレクトリのグループすべてが表示され、選択が容易になります。

ルールの設定は、直感的にわかりやすく設計されています。ルールごとに指定したユーザーのアクセスを許可/禁止するか定義できます。定義したルールがライセンスに適用されない場合には、最終的なデフォルト設定(許可または禁止)が有効となります。

グローバルルール

グローバルルールでは、ライセンスアクセスを管理する特定のルールが存在していない場合に、どのルールを適用するか定義しています。

特定のルール

ルールは、個々のファームコード(開発者ごと)/プロダクトコード(アプリケーションごと)に設定することができます。システムは、クエリに最適なルールセットを常に使用します。

  1. プロダクトコード
  2. ファームコード
  3. グローバルルール

同じプロダクトコードをもつプロダクトアイテムがいくつか存在するというケース(例:同じソフトウェアを異なるライセンスオプションで購入)があります。この場合、関連するプロダクトアイテムテキストを使用して、それぞれのプロダクトアイテムを識別し、各プロダクトアイテムに対してルールを定義することができます。

ユーザー制限

アプリケーションレベル(プロダクトコード)上で、ルールごとに利用可能なライセンス数の設定、ライセンスの予約が可能です。これにより、特定の制限を設けることができます。(例:ライセンス予約により、ある部門による、1つのライセンスの独占的な使用が可能)

使いやすさ

一度ルールセットを定義すると、ボタンを押すだけで自動複製がなされるため、手間が省かれます。CodeMeter Runtimeのバージョン6.50のリリース以降、アドバンスモードのルールが即座に適用されるようになり、CodeMeterの再起動は必要ありません。すでにライセンスにアクセスしているユーザーがいる場合、そのユーザーがダウンすることはなく、一時的にオーバーラップする可能性があります。しかし、関連するアプリケーションを再起動すれば、最新の定義が適用されます。

 

KEYnote 35 – Edition Spring 2018

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