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ライセンスポータル – 基本機能とカスタマイズ

ライセンスポータルを使用することは、ソフトウェア開発者とそのユーザーの双方にメリットがあります。ライセンスポータルによって、ユーザーはいつでもどこでもライセンスの管理が可能です。ライセンスのアクティベートや、他のデバイスへの転送、ソフトウェアベンダーが許可する範囲で失われたライセンスの回復も可能です。ライセンスポータルがサポートとメンテナンスのコストを抑えているため、開発者にとってはメリットと共に幅広い可用性と高い顧客満足を提供できます。

なぜモジュールなのか?

「Wibu-Systemsの標準ライセンスポータルは、どのようなものか」との質問を頂きます。それに対する答えは「WebDepot(ウェブデポット)をご覧ください」であったり、「標準は無く、必要なすべての柔軟性を提供しています。」だったりします。両方とも正しいのでしょうか?答えは見た目ほど矛盾していません。ソフトウェア開発者が最初から開発を始めることは非常に少なく、ほとんどの場合ソフトウェアライセンスは、ERP、CRM、eコマース、ユーザーポータルシステムなどの既存のエコシステムに適合している必要があります。この場合の多くは、エコシステムは明確で均質です。

販売と流通のプロセスはベンダーによって異なります。従来の対面販売はまだ存在しますが、通常はeコマースチャネルを介したオンライン販売、ブランドストア販売、再販業者の長いデイジーチェーン、OEMのパートナー、VAR(付加価値再販業者)、オンライン専門販売、そしてBestBuyのようなハイエンドのオンラインストアといった様々な組み合わせとなります。一部の販売モデルはエンドユーザーに焦点を当てていますが、他の販売モデルは法人向けのプロジェクトをターゲットにしています。教育用のシステムも人気のある市場です。Wibu-Systemsは、これらの多くのモデルの様々なニーズと期待を鑑みて、「標準ライセンスポータルはどのようにあるべきか」と自問しました。導き出された答えは、単一の万能ソリューションは複雑すぎて、知識と経験のあるコンピューター科学者を除いて、多くのユーザーには扱いにくいというものでした。これが、各ターゲットグループに適切なポータルを迅速かつ効率的に設計するために、簡単にカスタマイズ可能で、柔軟性があり、拡張可能なツールキットを作成することをWibu-Systemsが決定した理由です。

基本となるもの

WebDepotの役割は何でしょうか?Wibu-SystemsのWebDepotは、ライセンスポータルの最も基本的な構成であり、匿名のシングルユーザーに関連するすべての機能が含まれています。ユーザーが匿名のままでいることができるのはなぜでしょうか? ユーザーは、WebDepotでの認証に使用されるアクティベーションコードであるチケットをソフトウェア開発者から取得します。これは基本的に、ライセンスをアクティベートするための許可となります。ユーザーアカウントの作成はもちろん、ユーザーデータを記録する必要もありません。システムが捉える唯一のユーザー情報は、ライセンスがアクティベートされたCmContainerのシリアル番号だけです。これは、更新やコンテナが失われた場合に必要となります。

WebDepotの最も基本的な機能は、ライセンスのアクティベーションです。ユーザーはチケット番号を入力し、アクティベーションしたい使用可能なCmContainerを選択します。ソフトウェアベースのCmActLicensesが開発者の優先ライセンスコンテナである場合、WebDepotはソフトコンテナの存在の有無を認識し、ユーザーのデバイス上にソフトコンテナを自動的に作成します。ユーザーのコンピューターとブラウザ間のこれらすべてのトランスアクションは、CodeMeter Runtimeで自動的に提供され、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefoxなどの最新のブラウザすべてでサポートされているWebSocketインターフェイスを経由します。

オフラインでの利用ですか?問題ありません!

今日のハイパーコネクテッドワールドでも、インターネットに直接接続されていないデバイスでライセンスをアクティベートする必要がある場合があります。このような場合、WebDepotには特別なファイル共有モードが付属しています。ライセンスのターゲットコンピューターは、選択したCmContainerのコンテキストファイルを作成します。このファイルには、CmContainerのシリアル番号と公開鍵、公開鍵の信頼性を確認するための証明書、コンテナ内にすでにあるライセンスの情報(カウンターを含む)が含まれます。

ユーザーは、このコンテキストファイルをインターネットに接続されているコンピューターからWebDepotにアップロードすることができます。システムがバックグラウンドでいくつかの自動プロセスを実行している間に、選択されたライセンス更新を含む更新ファイルが準備され、ダウンロードの準備が整います。ユーザーはその更新ファイルをターゲットコンピューターに戻します。ターゲットコンピューターは、CmContainerの新しいライセンスにアクセスすることが可能になります。3番目のオプションのステップでは、ユーザーはプロセスのレシートを作成することができます。このレシートは、別のコンテキストファイルの形式で提供され、WebDepotにレシートをアップロードして更新を確認します。

話を自動プロセスに戻すと、それにはコンテキストファイルに含まれているシリアル番号とカウンターが必要なデータとなります。シリアル番号(より正確には公開鍵)を使用することで、システムは、更新ファイルを目的のCmContainerにしかインポートできないことを確認できます。そのコンテナの外部で復号することも、別のコンテナに移動することもできません。

その後、ライセンスが更新されるたびに、カウンターは自動的に増加します。コンテキストファイルがアップロードされると、WebDepotはそれをCodeMeter License Centralに渡します。CodeMeter License Centralは最初にカウンターを読み取り、現在のカウントまでのすべての更新を即座に確認します。次に、CodeMeter License Centralは、まだ確認されていない更新があるかどうかを確認し、最後に見逃された更新状態と正確に一致する更新ファイルを作成します。最後のステップでは、欠落した更新と新しい更新が共有更新ファイルに結合されます。CodeMeter Runtimeはまた、カウンターを使用してどの更新が既にインポートされているかを理解し、冗長な更新をスキップします。これは、ユーザーが誤って古いコンテキストファイルをインポートした場合でも、CmContainerは常に最新の正しい状態に更新されることを意味しています。

オフラインでも簡単に

プッシュ型の更新により、オフライン更新がさらに簡単になります。ユーザーはWebDepotのリストから適切なCmContainerを選択可能なため、ターゲットデバイスのコンテキストファイルが不要となります。ユーザーは、結果の更新ファイルをダウンロードしてデバイスにインポートするだけです。その場合、オプションでWebDepotでの処理を確認するためのレシートが必要となります。レシートは、WebDepotにユーザーのデバイスの現在の状態を知らせ、不要なライセンスの更新をスキップすることで次の更新ファイルをスリム化することができるため、サポートの目的に適しています。

その他の標準機能

WebDepotを使用すると、ユーザーはライセンスをあるコンピューターから次のコンピューターに簡単に移動することが可能になり、ライセンスは元のデバイスから正式に返却されます。必須となるレシートが確認されると、新しいデバイスでライセンスを再度アクティベートすることができます。同じメカニズムを使用して、ライセンスを単に返却することも可能ですが、より良いオプションが他にあります。この場合も、開発者は、この機能へのユーザーのアクセス許可を決定します。この機能は、ライセンスごとに個別に設定することが可能です。これをインスタンスの数または期間に制限することは可能ですか? これに対する答えは、この記事の大意を見れば明らかです。柔軟性–標準設定では制限はありませんが、システムは開発者がルールとして定義したい制限に対応することができます。

すべての地上のものと同様に、ライセンスも紛失しやすいものです。コンピュータがクラッシュしたり、ドングルが犬に噛まれて寿命が早まったりする可能性があります。このような場合、ユーザーはソフトウェア開発者が許可する範囲でライセンスを回復して再アクティベートすることができます。その後、古いライセンスまたは古いCmContainerは、詐欺を防ぐためにブラックリストに登録されます。

作業期間中、開発者がライセンスを変更または編集する必要がある場合もあります。これはライセンスの拡張や変更、ユーザーからのライセンス返却の要望やソフトウェアの支払いが停止した場合にライセンスを取り消すために行うことが可能です。これらの変更はすべて、WebDepotを介して実際のCmContainerに自動的に配布されます。

WebDepotに比較的最近に追加された機能は、チェックポイントライセンスの更新です。これは永久ライセンスのように機能することを目的とした特別なライセンスですが、技術的には特定の有効期間に制限され、定期的に更新する必要があります。これは、単純なWebDepotアクションを使用するか、より一般的には保護されたソフトウェア自体のソフトウェアアクティベーションウィザードによって開始されるバックグラウンドプロセスによって実行することができます。

ソフトウェアアクティベーションウィザード

WebDepotのすべての機能と、ライセンスポータルキットの拡張機能のほとんどは、保護されたソフトウェア自体から、通常は別のソフトウェアアクティベーションウィザードを使用してアクセスすることもできます。ゲートウェイを介してライセンスポータルのバージョンと通信し、GUIは提供しませんが通常、フルライセンスポータルとしてのすべての機能を備えています。

ポータルにするか、ウィザードにするか・・・ファンタジーの世界のように聞こえるかもしれませんが、ユースケースの問題です。ソフトウェアアクティベーションウィザードは、ライセンスの自動更新時にオンラインになるユーザーに最適となります。これは、特にチェックポイントライセンスに適用されます。一方、WebDepotは、ポータブル ライセンス オーバービューなどの他の便利な機能に加えて、オフラインデバイスでソフトウェアのライセンスを取得するためにも使用することもできます。どちらか一方を選択するのではなく、ポータルとウィザードの適切なバランスをとることで、最も可能性の高い使用シナリオに合わせることができます。

ユーザー管理

最上位の拡張モジュールはユーザー管理であり、2つのオプションがあります。ソフトウェア開発者がソフトウェアのユーザー管理用システムをすでに確立している場合、ライセンスポータルは、通常OAuth2、SAML、またはSOAPを使用してそのシステムと簡単に統合することが可能です。実際のエンドユーザーは1つのアカウントしか必要としないため、そのメリットは明らかです。

Wibu-Systemsは、ユーザー管理システムがない場合や、ライセンスシステムと統合するためのインターフェースがない場合には、ユーザー登録機能を含む独自のユーザー管理モジュールを用意しており、システムが必要とするユーザーデータとして、電子メールアドレス、国、会社のドメイン、ユーザー名など、さまざまな選択肢を用意しています。もちろん、出来上がったデータベースは、統合されたソリューションが利用可能になった後に移行することができます。

技術的には、ユーザー管理とは、一人または複数ユーザーへのチケットの割り当てを意味します。すべてのチケットを手動で入力する代わりに、ユーザーはライセンスポータルにログインするだけで、すべてのチケットとライセンスのリストが表示されます。

マルチレベルのユーザー管理

もっと一般的なユーザー管理では、いくつかの階層やレベルのユーザーを扱うことがありますが、例えば次のような典型的なケースがあります。

  • 学校および大学の教育ライセンス(教員から学生へ)
  • リセラー(リセラーからエンドユーザーへ)
  • 商用クライアント(管理者からユーザーへ)

このような場合、管理者アカウントからライセンスを管理する資格のある管理者(教員、ライセンスを取得したリセラー、システム管理者など)が存在します。管理者が明らかな場合は、元のベンダーがライセンスを割り当てることができます。管理者は、必要に応じてライセンスをエンドユーザーまたは学生に割り当てて配布することができます。開発者は、エンドユーザーがチケットを使用して匿名でライセンスをアクティベートできるようにするか、独自のアカウントを作成する必要があるかを決定する権限があります。これにより、リセラーはエンドユーザーに関する情報を簡単に収集することが可能となります。EUのGDPRプライバシー規則を念頭に置いて、これはデータ最小化の原則と忘れられる権利を十分に考慮して行われます。

リセールライセンス

ユーザーには、自分のライセンスを他のユーザーに販売する権利が与えられることがあります。これは例えば、企業が不要になった生産機械を売却する際に必要となります。新しい所有者は、新しいマシンで動作するソフトウェアのライセンスを必要とします。これは、新しい所有者がライセンスの移転を完了するためにチケットを変更することができる追加オプションで可能です。これは、ERPがこのデータを要求するか、またはERPシステムが最初に転送プロセスを開始し、古いライセンスを開発者が引き取り、新しいライセンスを新しいユーザーに返却することで機能します。

関係者用ライセンス

多くの組織は、組織のERPシステムを介して複雑なプロセスを開始することなく、メンバーがライセンスに簡単にアクセスすることができることを望んでいます。この目的のために、関係者用チケットを使用して新しいシングルユーザーライセンスを作成可能な拡張モジュールが存在しています。この一括チケット方式は、無料のデモライセンスまたはトライアルライセンスにも使用可能です。

緊急用ライセンス

ライセンスの回復数が上限に達した場合、またはソフトウェアベンダーが回復を許可しないことを決定した場合はどうなるでしょうか?このような場合、ユーザーはライセンスポータルを介して一時的な緊急ライセンスを要求するオプションを利用することができます。緊急ライセンスのベストプラクティスは、元のチケットにバインドし、数日間だけの期間に制限することですが、ソフトウェアの特徴や機能に関しては制限されません。緊急ライセンスの総数に制限を設定することも可能です。また、緊急ライセンスの総数に制限を設け、サービスデスクに通知し、緊急ライセンス要求の是非をケースバイケースで判断する権限を与えるような閾値を設定することもできます。

緊急用ライセンスはCodeMeter License Centralで作成することができます。または、専用の緊急CodeMeter License CentralをWibu-Systemsによって別のサイトで操作することも可能です。サービスが導入されてから10年間、このようなセカンダリシステムを実行する必要のある事例は発生していませんが、オプションが常に存在することを知っているのに越したことはありません。

電子ソフトウェア配布

利用可能なソフトウェアパッケージと関連するユーザーライセンスを追跡するために使用される電子ソフトウェア配布拡張モジュールは、ユーザーがインストールしたソフトウェアのバージョンとアクティベートされたライセンスを比較することにより、次の3つのケースのうちどれに該当するかを確認することができます。

  • ユーザーは、すでに最新バージョンのソフトウェアを使用。
  • ユーザーが利用可能なソフトウェアの最新バージョンが存在。
  • ソフトウェアの最新バージョンが存在するが、現在のライセンスではサポートされていない。

特に3番目の場合、この情報によりソフトウェアベンダーは、ユーザーに新しいバージョンへの移行を魅力的に提案することができます。

KEYnote 40 – Edition Fall 2020