Wibu-Systems

たけびし – 日本 – 産業オートメーション

京都から世界へ – CodeMeterがサポート

課題

京都に本社を持つ株式会社たけびし(以下、たけびし)は、三菱電機製品を中心とした産業用電機機器・電子機器を取り扱う技術商社で、産業用通信ソフトウェアの『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー』の新バージョンをリリースしました。このソフトウェアは、2020年代のスマート工場およびコネクテッドインダストリー向けの通信ミドルウェアで、日本国内はもとより海外でのビジネス成長により、ソフトウェアの不正使用の懸念が高まり、システム内の貴重な知的財産を保護するために、高い信頼性と使いやすくスマートで洗練されたライセンスソリューションを必要としていました。

解決

たけびしは、独自のライセンスシステムとサードパーティ製のライセンスシステムの組み合わせを置き換えることを進めました。それぞれ特定の部分では有効でしたが全体として相互運用性が無かったためです。代わりに、ハードウェ アソフトウェアを同じ技術で管理できるCodeMeterに統合し、産業界で想定される様々な使用状況に合わせるために必要な柔軟性を実現しました。CodeMeterはオンライン/オフライン、仮想環境またはクラウド環境、高度なセキュリティのハードウェアコンテナや快適にオンラインでのライセンス移行やアクティベーションができる機能を持つソフトウェアコンテナが用意されています。

結果

『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー』にCodeMeterが組み込まれることで、たけびしの主力製品であるこの産業用通信ミドルウェアは不正使用や著作権侵害の懸念から解放されます。製品の20%が海外に出荷されていますが、たけびしは使いやすさとCodeMeterの多用途性、世界中の顧客の新たな使用シナリオ対応への柔軟性を享受しています。仮想環境やDockerへのフルサポートの要望が増え、たけびしではハードウェア一体型で提供していたデバイスゲートウェイ®を、ソフトウェア部分を分離してDocker環境で使用できる『デバイスゲートウェイ® on Docker』を発売しました。

株式会社たけびし
システムソリューション開発部長 石田 匠 氏

国内外で広く使用されている主要製品である『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー Ver.6』にCodeMeterを導入でき非常に満足しております。ライセンスを厳格に管理し、ライセンスの使用方法に柔軟性を持たせることは、製品の売上を伸ばし続けるために不可欠です。CodeMeterは両方を提供し、独自に開発したライセンスアルゴリズムからの容易に切り替えられました。豊富なCodeMeterの機能を使用して製品機能を更に拡張したいと考えています。

株式会社たけびし について

1926年設立の長い歴史の中で、株式会社たけびしは、三菱電機製品と多くのパートナー製品に加え、独自の技術力を活かしたオリジナル製品でファクトリーオートメーション向けの最先端かつ高品質なソリューションのベンダーとして営業基盤を築いてきました。OPC Foundationのメンバーでもある株式会社たけびしは、世界中の顧客に製品とソリューションを提供する機会を増やしています。

ウイブシステムズとたけびしは、よりスマートでより安全な産業界の未来の道を切り開く

ビジネスを次のレベルに進めることは、信頼に対する大きな変化を伴う可能性があります。グローバル化は新しい市場を約束しますが、文化の違いと世界経済の広がりにより、悪徳あるいは犯罪者にとっても魅力的なターゲットになります。IIoTとスマートファクトリーの台頭により、企業は厳格なサプライチェーンの束縛から解放され、単一のサプライヤや単一の工場に依存するだけでなく、より迅速なサービスとしての製造(manufacturingas-a-service)の世界が実現します。しかし、それはまた、長年にわたり信頼関係を築いてきた既知のサプライヤとの強いパート ナーシップに変化をもたらすかもしれません。外部からのIP(知的財産)の不正使用はすべての企業にとって常に懸念事項ですが、ファクトリーオートメーションおよび接続ソリューションのメーカーおよび販売会社のように新しい産業革命のパイオニアになりたい企業は、特に警戒する必要があります。

およそ1世紀の歴史を持つたけびしは、今も技術と商業の発展の最前線に位置しています。同社独自の産業用通信ミドルウェアである『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー』は、未来のスマートファクトリーにとって重要な位置を占め、現場の産業用コントローラーとの接続を確保します。200シリーズを超えるPLCなどがサポートされており、このソリューションはSCADAおよびERP/MESシステムと高い親和性を持ちます。

システムの以前のバージョンでは、たけびしは当初シリアル番号による単純なライセンス管理をしていましたが、その後独自のライセンスアルゴリズムと外部のハードウ ェアベースの保護技術を導入しました。ライセンスの不正使用や性能に対する価格問題、柔軟性の欠如を補う従来のアプローチの取り組みは、ライセンスシステムの絶え間ない改善を意味していました。ライセンス管理がますます複雑になるにつれて、たけびしは産業界の重要な新技術に対応する度に、困難に直面し、特に新しい『デバイスゲートウェイ® on Docker』のリリースまでに仮想環境 およびDockerのサポート対応をする必要がありました。このため、たけびしはライセンス管理を合理化する強力な新しいパートナーを探しました。そして選択したのが同じくOPC Foundationメンバーであるウイブシステムズです。

ウイブシステムズを代表するCodeMeterテクノロジーを実装して、すべてのライセンスモデルを統合することは、テクノロジーとプロセスの両方の面で建設的で前向きな経験でした。『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー Ver.6 』に対して、CodeMeterへの切り替えは、作業上問題なく進めることが出来ると証明されました。さまざまなプログラミング言語用のCodeMeterサンプルコードが用意され、完全な互換性を念頭に置いたソリューションの設計により、新しいライセンスシステムの技術的な統合が簡単になりました。

たけびしはCodeMeterを使用して、ソフトウェアのIP(知的財産)をコントロールし、ユーザー向けの永久ライセンスをハードウェアまたはソフトウェアコンテナで提供することで、現場での完全な柔軟性を実現しています。従来のテクノロジーと比較して、CodeMeterは優れたコスト効率で優れたパフォーマンス、分かりやすいオンラインライセンス移行およびソフトウェアライセンスの自動アクティベーション機能を付けてより容易なった出荷、ドキュメントとレポート機能の改善、高い信頼性と使いやすさを提供します。特に重要だったのが、オンラインおよびオフラインのライセンスに対応でき、クラウドおよび仮想環境で動作する、将来性のある汎用システムでした。 CodeMeterは、システムリソースの効率的な使用ができることで人気が高まっているコンテナーの仮想化ソリューションで あるDockerを完全にサポートしているため、製造情報へのアクセスおよびOPC UA通信に対応する『デバイスゲートウェイ® on Docker』の開発において重要な役割を果たします。

『デバイスエクスプローラ® OPCサーバー Ver.6』がIIoT 時代の機会と課題に完全に対応できるようになり、『デバイスゲートウェイ® on Docker』がCodeMeterで確実にライセンス管理できることで、たけびしはウイブシステムのソリューションに大きな可能性を認識しました。地球の両側にある2社は、よりスマートな産業の未来への道を切り開いています。

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